「なるほど!」と思うことを大切に。
今日の材料:なるほど!、行動の原動力、周囲への影響
このブログでは繰り返し、「当たり前の日常を見直すこと」や、「自分に向き合うこと」が大事、と主張してきました。
でもそれは、どうやってすればいいのでしょう。
その方法の一つとして提案するのは、あなたが「なるほど!」と思うことを大切にするということです。
誰かの話を聞いたり、本を読んだり、何かの機会に「なるほど!」とか「しっくりきた!」、「腹落ちした!」と思うこと、ありませんか。
喉に詰まった骨が取れたような感覚だったり、思いもしなかったけどまさにその通り!と感じたり。とにかく頭の中で何かがピカっと光ったような感覚。
この理屈ではなく感覚的に得られる「なるほど!」こそが、自分を動かす大きな原動力になるのです。
子供の頃は、多くの人がこういう感覚に素直に反応し、行動していました。でも成長するにつれて、いつの間にかそれを邪魔する判断基準を身につけてしまいます。地位のある人の言葉だから、とか、多くの人が言っていることだから、とか。
そういえば以前は頻繁に、マスメディアの是非が問われていました。マスメディアには、人々にとって何が真実かということだけでなく、何が大切かといった価値基準さえも左右する力があります。ゆえに、発信する側にはゆるぎないモラルが必要です。
でも最近では、一般の視聴者の発信力が上がり、違うカタチで世論が形成されていることに気付きます。ニュース記事に対するコメント欄を見ていると、反論が反論を呼び、モラルが問われぬままに大勢の影響力が増していくことを空恐ろしく感じることがあります。
いずれにしても、「なるほど!」が持つピカっと光る感覚は、こうした周囲の「常識」に埋もれてしまった自分が、本当は何を大切に思っているかを教えてくれるのです。
それは理屈ではないので、人から植えつけられるものではありません。でもそこで生み出されるゆるぎない納得は、何よりも人を動かす力となります。
誰かから言われたことを鵜呑みにするのではなく、自分が「なるほど!」と思えることを積極的に探すことが、今ある日常を問い直し、自分自身を見つめ直すことにつながるのではないでしょうか。
しがらみを捨て、頭を真っ白にして、あなたの「なるほど!」を見つけてみませんか。
そうすることで、あなただけでなくあなたの周りにも、良い影響があるはずです。