「働く」と「生きる」を楽しむためのレシピ

「人生100年」と言われるようになり、生涯現役がもはや当たり前の時代に突入。一人ひとりが「自分らしさ」を見つけ、ワークライフを楽しむためのヒントについて考えていきます。

チームや組織の価値は、何が決めるのか

今日の材料:チーム、組織、価値、対話

理屈ではなく、本能的に「なるほど!」と思えることを大事にする。そのことが周りにも良い影響を与える、と前回の記事の最後に書きました。

それは、一体どういうことでしょうか。

少し違う角度からお話しましょう。みなさんはチームとか組織の価値は何が決めると思いますか。

リーダーがいかにメンバーを鼓舞するか、とか組織がどんな目標を立てるのか、などの知識やノウハウ。「良いチームを作るには」とか、「強い組織になるためには」といったタイトルの本に書かれているような、さまざまな問題解決法が思い浮かびます。

ちなみに私は会社員時代、こういう本が大好きでした。というより、こういう本を読むことで、ストレスフルな仕事の人間関係をやり過ごしていました(苦笑)。

でも、こうした本に書かれた知識やノウハウをリーダーが実行しただけで効を奏すことは、滅多にありません。少なくとも、すぐに効果が出ることはまれでしょう。なぜなら、その効果を決めるのはリーダーの在り方ではなく、チーム全体の在り方だからです。

では、どう「在れ」ば良いのか。

全員が自立して「なるほど!」を探すのです。その一人ひとりの「なるほど!」こそが集団的、もしくは組織的な価値観を形成しているからです。

だからこそ、リーダー自身がまず率先して「なるほど!」を探しに行く必要があります。既存の解決法は理屈抜きで共感できる「なるほど!」ですか?そうでなければ、まず自分と自分のチームや組織にしっかりと向き合わなければなりません。

そしてリーダーだけでなく、全員が「なるほど!」を大切にして、一人ひとりがそれにこだわり、他の人ととことん本音をぶつけ合って、もっと深い「なるほど!」を得られるようにすること。こうした努力の積み重ねこそが、チームや組織の価値になるのではないでしょうか。

自分だけでなく相手も「なるほど!」を大切にしていると思えば、既存の解決方法ではなく今、目の前にいる相手と真摯に対話することが大事、と気付くことが出来るでしょう。

こうした環境はやはり、リーダーが作りやすい。でも、まず自分自身が変わることで、関わる他の人にも何らかの影響を及ぼすはずです。

今振り返ると、ストレスフルな人間関係の中にいた会社員時代、私は「上司にこうあってほしい」とばかり考えていました。でも、その関係性の価値を決めていたのは、たぶん上司だけではありませんでした。

自分の「なるほど!」を追求し、相手と本音で対話すること-まだこれからの人生で、出来ることはたくさんある、と今思っています。